技術者向けナレッジシステム|Justsystems・東芝・構造化知識研究所など

知識を共有し仕事に生かす知識管理システムってどんなもの?(ジャストシステム,東芝,構造化知識研究所,ダイキンなどの製品)

構造化知識研究所 SSMmaster

構造化知識研究所さんのSSMmasterは、品質情報から設計開発に生かせる知識を構造化して未然防止や再発防止に役立てるためのシステムだそうです。最近、私の勤め先でも耳にしました。ナレッジマネジメントシステムは文書情報をどう効率的に収集して精度よく検索するかに力点がおかれることが多いですが、このシステムの知識データベースは、SSMという構造化知識研究所の田村泰彦氏が体系化したモデルに沿って良い知識を人力でこしらえることから始めることが特徴のようです。

汎用的なナレッジシステムというより、主に製品障害予測・品質向上に注目されているようなので、知識検索のための辞書や検索結果のビュアーなどは専門的に工夫されているようです。私の勤め先でも設計の品質問題がしばしば発生して、品質管理教育や知識伝承は大きな課題になっています。特にベテランのひとたちが退職続きですが、若手エンジニアが十分に育っていません。FMEAやFTAなどの品質管理の手法をまともにするには、専門知識を整理して活用しないと大変ですから、構造化知識は大事ですね。このような知識を活用して品質管理を強化できれば苦労も減ると思います。

膨大な情報から知識を構造化することによって容易に知識を引き出せるようにするという考え方は新鮮ですが、構造化知識をつくるにはそれなりのスキルが必要だろうと思います。いい加減なことしか書いていない文書の場合には、その内容がわかっている人でないと文章を分解して整理できないですよね。